2015.09.30

中国の独禁法関連事件の紹介(1)

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中国の独禁法関連事件の紹介(1)

寧波市中級人民法院は、中国レアアース永久磁石産業技術革新戦略連盟(中国のレアアース生産企業らによる連盟)による独禁法関連事件の訴えを受理しました。当該訴訟は、同連盟が、「ネオジウム系焼結磁石分野における必須特許による市場支配地位を濫用し、中国関連企業の日米市場への輸出を禁止、欧州市場への輸出を制限した」ことを理由に、日立金属(株)を2014年12月に訴えたものです。2015年9月21日に証拠交換手続(人民法院の主宰の下で双方当事者がお互いに証拠を提出する裁判上の手続であり、当事者の申請により行われる。)が行われ、正式な審理は10月末に行われる予定であり、今後の進展が注目されます。
 なお、中国の独禁法第2条には、「海外で行われる独占行為が中国国内の市場競争を排除又は制限する影響を与える場合には中国独占禁止法を適用する」ことが規定されており、今回の事件との関連性が注目されます。

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