2023.10.27

台湾における意匠の審査制度の改正

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台湾

制度

台湾における意匠の審査制度の改正

1.早期審査制度
台湾特許庁は、2023年9月1日から意匠の早期審査の受付を開始しています。
申請の要件としては、1)第三者が商業利用している場合、2)台湾国内外の著名なデザイン賞を受賞している場合、3)出願人がベンチャー企業である場合、のいずれかに該当することが挙げられています。
この制度により出願人は、早期審査の申請後、関連書類が揃ってから2か月以内に、審査結果を知ることができます。

2.審査繰延制度
台湾特許庁は、意匠の審査繰延制度の改正を行いました。
改正前は、審査の繰延期間は優先日から1年以内とされていましたが、2023年9月1日から、繰延期間の始期は、優先権主張の有無に拘わらず、台湾における実際の出願日になりました。
この改正により出願人は、他国出願を基礎とした優先権を主張した場合においても、台湾の出願日から起算した最長1年の審査繰延を申請することができます。

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