2022.10.20

アラブ首長国連邦(UAE)の新知財法制度の概要

特許

実案

アラブ首長国連邦

法令

アラブ首長国連邦(UAE)の新知財法制度の概要

UAE経済省は、2021年連邦法第11号及び2021年内閣決議第6号に基づき、「新知財法制度のハイライト」と題した回覧メールを発行しました。その中で、以下の概要が公表されました。

・書類の認証要件:委任状やその他の必要書類については、UAE領事館での認証は不要であり、公証認証で十分となります。UAE国内の出願人の場合、UAEの公的機関(政府機関、国立大学など)の印があれば、公証と同等とみなされます。
・分割・変更:特許・実用新案ともに、出願中であれば分割・変更が可能となります。
・出願公開:出願日から18ヶ月経過した出願の公開が認められ、審査が迅速化されます。早期審査が可能な場合、早期審査請求から6ヶ月以内に一次審査が行われます。
・クレーム:特許で50、実用新案で10を超えるクレーム数は認められません。装置または方法の「使用」は、多項従属クレームとともに認められません。
・審査費用の軽減:軽微な欠陥に対して審査報告書が発行された場合、再審査費用は実用新案がAED 1000 (~USD 273)、特許がAED 2000 (~USD 545)に軽減されます。
・異議申立:異議申立の申立人は、工業所有権公報への特許の掲載日から90日以内に、特許庁に特許の付与後再審査を請求しなければなりません。再審査の決定が発行された後、申立人はその発行日から60日以内に上訴委員会に異議申立をすることができます。
・特許付与後の補正:特許付与後にクレームの補正が可能となります。
・年金支払の猶予期間:年金の支払期日から12ヶ月以内に延長されます(遅延手数料が必要)。

以上、よろしくお願いいたします。

一覧へ戻る