2016.01.04

中国 OEM全量輸出品への商標使用に関する最高人民法院の判決

商標

中国

判例

中国 OEM全量輸出品への商標使用に関する最高人民法院の判決

中国最高人民法院は、2015年11月26日に、OEM全量輸出品への商標使用は、商標権の侵害に当たらないとの判決を下した。
メキシコで商標「PRETUL+図形」の権利を有するTRUPER HERRAMIENTAS S. A. DE C.V.は、Pujiang Yahuan Lock Co., Ltd.を中国のOEM生産者として商品を生産し、生産された商品を中国で販売することなくメキシコに輸出していた。
これに対して、商標「PRETUL+図形」の権利を有するFocker Security Products International Limited は、商標権侵害を根拠に訴えを提起した。
最高人民法院は、OEM全量輸出品に使用される商標は、商品の出所として機能せず、消費者が出所を混同する可能性がないとの判断を示した。

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