2023.08.16

台湾の専利審査基準の改訂

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台湾の専利審査基準の改訂

台湾では、「専利審査基準」の「第二篇 特許の実体審査」及び「第五篇 無効審判」が改訂され、2023年7月1日から適用が開始されました。
要点は以下の通りです。

第二篇 特許の実体審査
第1章「明細書、特許請求の範囲、要約書及び図面」
 1.4 「審査の留意事項」において、明細書に引用されている先行技術を引用文献として採用できるか否かの説明を追加。
第3章「特許要件」
 5.7 「権利の接続」において、特許と実用新案の同日出願に対する審査官の通知に関する説明を追加。
第5章「優先権」
 2.7 「審査の留意事項」において、分割出願における国内優先権の主張についての規定を追加。
第10章「出願の分割及び変更」
 1.2.1「形式的要件」において、「專利法施行細則第28条第3項」の改正に合わせた説明を追加。
 1.3 「分割出願の効果」において、「権利の接続」(第二篇第3章5.7)の変更内容に合わせた説明を追加。
第11章「特許権の存続期間の延長登録」
・「希少疾患及びオーファンドラッグ法第14条」により許可証を取得する薬品も「専利法第53条」の適用となることを記載。
・出願人が提出した「衛生福利部が薬品許可証の発行に必要な国内外臨床試験であることをすでに確認した資料」についての知的財産局における扱いを記載。
第14章「生物関連発明」
 「WIPO標準ST.25」準拠に基づく明細書における配列表の記載に関する規定の修正。
 
第五篇 無効審判
第1章「専利権の無効審判」
 2.4.1.2「無効審判請求趣旨の処理原則」において、審理の範囲と一事不再理の適用状況の説明と事例を追加。
第2章「特許権存続期間延長登録の無効審判」
・「特許権の存続期間の延長登録」(第二篇第11章)の内容に合わせた修正。
・医薬品又は農薬の特許権について期間延長が許可された権利の範囲を明確化。

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