2023.07.20

カタールがGCC(湾岸協力理事会)商標法を正式に採択

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カタールがGCC(湾岸協力理事会)商標法を正式に採択

カタールはGCC(湾岸協力理事会)商標法を正式に採択し、2023年7月9日付の官報第9号に公告されました。カタールは2014年に同法を承認済みです。GCC(湾岸協力理事会)商標法は商標権の遂行及び行使に関して、GCCの各加盟国が単一の登録制度を有するかどうかにかかわりなく、すべての加盟国に一律に適用されます。各加盟国の商標局は従前どおり受理官庁として機能し、国単位で商標を登録します。商標をGCC加盟6カ国のすべてにおいて登録するためには、従前どおり6件の国内商標登録出願を別々に行う必要があります。

また、カタール商工省は、GCC(湾岸協力理事会)商標法及び施行規則の採択に係る省議決定2023年第56号を公布しました。この法令は、カタールの商標手順を簡略化、合理化して、国際的慣行により一層適合させることを目指すものです。

GCC(湾岸協力理事会)商標法の採択による大きな変更点は以下の通りです。
- 官庁手数料の一部が値上げ又は値下げされます。
- 異議申立期間が4月から2月に短縮されます。
- オフィスアクションの応答期間が2月から1月に短縮されます。
- 出願が受理されたときは、受理決定の通知を受けた日から30日以内に公告費を納付しなければなりません。

カタールの商標に関する新しい省令は2023年7月11日に発効し、同日の時点で係属中及び新規の出願のすべてに適用されます。

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