2023.05.15

台湾の「商標法の一部改正草案」が立法院三読会を通過

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台湾の「商標法の一部改正草案」が立法院三読会を通過

2023年5月9日、台湾の「商標法の一部改正草案」が立法院三読会を通過しました。主な改正ポイントは以下のとおりです。
1.早期審査制度の導入
早期に権利取得が必要な場合、その事実及び理由の陳述と共に、早期審査料を納付することで、早期審査を申請することができる。審査期間は2カ月に短縮される。
2.商標代理人制度の改正
従来、台湾に住所を有する者であれば商標代理人となることができたが、改正により当局が実施する認定試験に合格し、研修を受け、登録した商標の専門知識を有する者のみが商標代理人の業務を行うことができるようになる。
3.指示的フェアユース(nominative fair use)の明文化
信義誠実の原則に従い、商品又はサービスの使用目的を表示するために他人の商標を使用する必要がある場合、権利侵害に該当しない点が明文化された。
4.税関における押収手続きの簡素化
予め税関に「真正品判断に関する説明」を登録しておけば、税関から侵害物品の通知を受けた後、商標権者は必ずしも自ら税関に赴き侵害品認定を行う必要がなくなる。

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