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海外研修④

 海外研修最終週(4週目)(10月13日~10月19日)のブログです。

 休日となる土曜日(13日)は、ワシントンD.C.のジョージタウンに行ってきました。ジョージタウンは、ポトマック川沿いのワシントンD.C.北西部の地域です。ジョージタウンはヨーロッパによって建設された街であり、ポトマック川沿いには、おしゃれなカフェやショップが沢山ありました。おじさんが一人で行く場所ではありませんが、歩くだけで楽しむことができました。

 日曜日(14日)は、午前中に1週間分の食材を買いに行きました。午後からは、レストンから1時間半もかかるフェデックスフィールドに行き、アメリカンフットボールの試合を観戦しました。ワシントンD.C.をホームとするレッドスキンズが僅差で勝利し、非常に盛り上がりました。フェデックスフィールドでは、貴重品を除いて荷物の持ち込みが禁止されており、何も知らない私は係員に注意され、15ドルもするロッカーに預けることとなりました(泣)。試合が始まると、いかにもアメリカらしい応援スタイルで、「make noise」という表示が映し出され、相手の攻撃を妨害することが当たり前であることに驚きました。

[ ジョージワシントン像 ][ ポトニック川 ][ 川沿いジョギングコース ]



[ フェデックスフィールド外観 ][ アメフトチアガール ][ アメフト風景 ]

 インターン5日目(15日)は、午前中、弊所クライアントの事件のOA対応に関して、私がレビューしたコメントについて事件の担当弁護士とディスカッションを行いました。午後からは、翌日16日のIPR(当事者系レビュー)の口頭審理を傍聴するために包袋を見て予習を行いました。このIPRは、googleが審判請求した電話会議システム特許に関する事件でした。googleは、特許権者が主張する引例の解釈に誤りがあるとして、本件特許が無効であると主張しておりました。この日は、現地事務所のスタッフから、夕食用としてご自宅で料理したおでんとおにぎりを頂き、感動しました。

 インターン6日目(16日)は、13時から始まるIPRの口頭審理を傍聴するために、事務所から1時間30分かけてUSPTOに行きました。前回同様、入口でパスポートを預け、荷物や身体のセキュリティチェックを受けて入場しました。審判官の合議体3名、原告6名、被告1名が出庁していましたが、原告であるgoogleの数的優位には圧倒されました。前回と同様に、原告と被告が順番にパワーポイントを使って説明を行い、審判官から質問を受けてました。被告の説明の時に、クレーム用語である「登録」の定義について審判官に説明を求められ、被告が回答に窮する場面が印象的でした。
 IPRの口頭審理が始まって1時間が経とうとした頃、庁舎の火災報知器が鳴り、9階にいた私は多くの審査官と一緒に非常階段を使って外に避難しました。8月末にも火災報知器が鳴り、その時はUSPTOのシステムが3日間に亘り稼働しなかったようです。今回は、30分程度で復旧し全員庁舎内に戻ることができました。思わぬ出来事でしたが、貴重な経験をさせてもらいました。
 IPRの傍聴が終わった後、USPTOから電車で10分程度の場所にあるペンタゴンのメモリアルパークに行ってきました。ペンタゴン周辺には他に観光場所がないためほとんど人がおらず、メモリアルパークをほぼ独占状態で回ることができました。メモリアルパークの出口で私服の軍人に声を掛けられ、驚くことに職務質問を受けました。ほとんど人がおらず、スーツを着たおじさんが一人で歩いているので不審に思われたのかもしれません。スマホに保存されている写真開示を求められ、私のパスポートを本部を通じて照会していました。この職務質問に30分程度要したので、軍人と世間話をする貴重な経験をさせてもらいました。

 インターン7日目(17日)は、USPTOの審判におけるクレーム解釈基準が、裁判におけるクレーム解釈基準に変更されたという情報がありましたので、米国弁護士へのヒアリングやホームページの情報に基づき、勉強しました。夕方にワシントンD.C.に出掛け、ワシントンD.C.をホームとするキャピタルズというチームが出場するアイスホッケーの試合を観戦しました。キャピタルズは昨年優勝しているそうで、連続優勝を期待する観客によって、スタジアムは熱気に包まれていました。試合は、4-3でキャピタルズが勝利し、大盛り上がりでした。

 インターン8日目(18日)は、アトーニーランチョンといって、米国弁護士が輪番制で最近の判例について説明する会議に出席しました。発表される判例について事前に目を通していたため、内容について比較的理解することができました。しかし、やはり、ネイティブの方の英語のスピードには中々慣れることができません。このように、昼食を食べながらディスカッションをする会議は、アメリカらしいビジネススタイルで、日本のセミナーでも時々見受けられます。夕方にワシントンD.C.に出掛け、バスケットボールの試合を観戦しました。バスケットボールは選手と観客の距離が近く、迫力満点でした。

 インターン最終目(19日)は、直近にOAが出された弊所クライアントの事件について、担当弁護士から日本へ送るコメントについての説明を受けました。ミーンズプラスファンクションクレームの克服方法について詳細に説明頂き、非常に勉強になりました。本日が最終日であるため、お世話になった担当弁護士に挨拶に回りました。夕方は送別会を開いていただき、最後まで楽しい時間を過ごすことができました。今回のインターン研修では、現地事務所の代表パートナーはじめ、多くの米国弁護士の方、日本人スタッフの方のおかげで、非常に勉強になりましたし、楽しく過ごすこともできました。海外研修に来て本当に良かったです。
 

[ 旧USPTO模型 ][ USPTO避難風景 ][ ペンタゴン ]


[ アイスホッケー ][ バスケットボール ][ 送別会での食事 ]


 これで、海外研修のブログを終了します。1か月という期間でしたが、非常に密度の濃い海外研修となりました。現地事務所の皆様には、大変お世話になり、感謝いたします。
弁理士 中村忠則